こんにちは、看護師兼看護師国家試験予備校みかた塾代表の林 凛星です.
【みかた塾】国家試験合格の知識を毎日お届け(@mikatajuku) • Instagram写真と動画
現在、僕は看護師と看護師国家試験予備校を運営していますが
正直、看護師になるまで生活はかなり厳しかったです.
そしてお金をケチって労働に走った結果、損することになりました
お金がなかった貧乏生活や、
実は看護師になりたくなかった僕が看護師になるまでの過程、
そして看護師1年目のリアルな月収まで公開していきます.
これを読んだ1人でも多くの方が
お金で看護師になる夢を諦めず挑戦してもらえると幸いです.
幼少期
僕の家族は父、母、姉、僕、妹の5人家族.
父は米軍基地で勤務、母は保険会社のパート
ごく普通の家庭、少し違ってたのは母が教育熱心だったこと.
数学ができなかった母は高校に通うことが嫌になり、
(好きな部活のおかげで無事卒業)
子どもにはそんな思いをしてほしくないという理由で
姉、妹、僕は4歳から公文式に通うことになる.
スパルタ振りは群を抜いていて塾でも評判.
なぜか公文の先生しか入手できない答えを母はもっていて、
毎日パート終わりに3人分の宿題を丸付け、
字が汚いと書き直ししなさいという△マークまでつけられ訂正させられるw
おかげさまで3学年上の勉強をしていたけど反抗期になってやめた、母ごめん.
それ以外はほんとに普通の家庭だった、高校生になるまでは・・・
高校1年生で父がうつ病に・・・
1つ上の姉は高校生からバイトを始め(Mドナルド)
いつも帰ってくる時間が遅いと怒られていた.
そんなある日、姉が家出.
僕は姉と同じ高校に通っていたからたまたま話すことができた
僕「いつ帰ってくるん?」
姉「親がお金返さんからお金払うまで帰らんよ」
僕「どういうこと???」
母は姉から一時的にお金を借りていて
12月にボーナスで返すからといっていたが返ってこず姉激怒→家出という流れ
家出騒動の結果、
父がうつになっていてしばらく働けていなかったことを告げられた.
姉「そんなことなら早く言って、そうじゃないと何にお金使われているかわからんやん
うつ病を知っていたら返すのが遅くなることも理解できるし、家出することもないやん」
僕(確かに・・・)
正しい、正しくないは別として母は子どもに心配かけたくない、
格好いい父のイメージでいて欲しいという気持ちで僕らに言えなかったんだと思う.
父がしんどいことも知らず好きなことをやって楽しく暮らしていた僕は
申し訳なくなって姉に「好きなことやめてバイトするよ」と伝えた
「あんたが好きなことをやらなくなるためにこの話をしたんじゃない、
ただ誰にも言えなかったから聞いてほしかっただけ、好きなことを続けて」
そう言って姉は朝から晩まで働いてくれた.
後から聞いた話、姉は18歳になったら車を買いたくて
免許代と車代を一生懸命貯めていたらしい
一番遊びたいときのお金を家族に使ってくれて本当にありがとう
この事をきっかけに
親はいつでも守ってくれる存在ではないということ
自分で生きていく力をとにかくつけてやるという強い気持ち
何かあったときどんな形でもいいから人を守れるようになりたいと思うようになった
極貧専門学生
高校卒業後の進路決め
どうしても県外に行きたかった僕は
日中働くことのできる大阪の夜間救命士学科に進学することに.
親には看護師になったら?とすすめられたが断固拒否
そもそも人のお世話が好きじゃないし柄でもないw
でも医療が学びたかったから救命士にした.
無事、入学が決まり住む場所を探して親と大阪へ出向き内覧.
内覧までしたから、夢の1人暮らしが送れると思いきや
なぜか人生で3回しか会ったことない親戚の家で居候することに…
(叔父、叔母には本当に感謝しています)
居候先の叔父、叔母はとてもあたたかい方で
毎日おいしいものを食べさせてくれて
色んな経験をさせてもらって本当にいい環境を作ってくれた.
しかし、多感な18歳w
どうしても一人暮らしがしたかった僕は
半年でお金を貯め、7月から一人暮らしをスタートさせることに.
初めての一人暮らしの家は、家賃3万、6畳一間
となりには生活保〇っぽい歯のないおじちゃんが住んでいて
引っ越し当日、僕を偵察にきたり、玄関ののぞき穴から覗かれたり
今振り返るとかなりヤバい家に住んでいた
とにかく根性と一人で何とかしてやる精神で満ちあふれていた毎日
当時の生活はこんな感じ
8時 起床
9時~16時 バイト(Y野屋)
17時~22時 学校
23時 帰宅
生活費は月8万以内
もちろん仕送りなし、
学費のために毎月6万の奨学金を借りた
最低賃金だったので時給1000円弱
扶養内(月8万円)でおさめるために
手渡しのバイト(BAR、ラブホ○ルの受付、消防点検の仕事など)を
かけもちしてなんとか食いつなぐ生活
ケータイを止めたこともあったし、
激安スーパーに並んだこともあった
そんなこんなでバイト三昧の学生時代が終わり、
念願の救命士として働くことになる
学生時代の記憶=バイト+節約w
救命士としてはたらく
救命士での初任給は17万
税金引かれて手元に残ったのは14万
バイトと同じくらい?
むしろバイトの方が良いかも
そして奨学金の返済が始まる
お金以上に人生に必要な経験をさせてもらえると思って誇らしかったけど
彼女にはもっと良いところ連れて行きたい
もっとおいしいもの食べさせたいって毎日思っていた
そして救命士の仕事はおもしろかったけど致命的なエラーがあった
家族に何かあったとき
何かできるようになりたいと思って救命士を選んだけど
救命士は病院に運ぶまでのプロ.
そのあと何が行なわれるか(手術・治療など)は
教わるけど実際どういう対応するかわからない
何かあったときいつも対応しているのは看護師さんだ
ということで進路変更
奨学金の返済+お金がなかった僕は
正看護師はあきらめて働きながら通える准看護学校を受験
准看護学校は中学卒業資格があれば入学できて
試験は中学校レベルの国語、数学と面接.
小さい頃にやっていた公文のおかげで1ヶ月勉強して1発合格
確か最終試験しか受けれなくて倍率20倍やったと思う、運が良かった、そして母に感謝
そしてまたバイト三昧の日々が始まる
准看護師→看護師へ
准看護学生時代もとにかくハード
平日17~20時までバイト
土日7~16時看護助手、17~23時(Y野屋)
とにかく働いた
毎週日曜日に過労で扁桃がはれて高熱が出る
でも働かないといけなくて
イソジンうがい+のどヌールスプレーかけまくり+解熱剤飲みまくり生活
たしか准看護師のときは
奨学金を借りずに行くという無謀なことをしていた
学費と生活費をどうにか稼ぐ2年間
2年間倒れずに毎月20万ノルマ、それしか考えてなかった
准看護学校卒業間近、
准看護師として働くか、正看護学校に進学かを選択する
准看護学校の先生には
看護師になったらお金の心配は本当になくなるから
借りてでも正看護学校に行きなさい、
もっと勉強できるんだからバイト辞めて勉強に集中して欲しいと言われた
幼かったこともあったし、親に迷惑をかけないように必死で働いていたから
今頑張って働いていることを否定されているようでムカついて
「そんなに心配してくれるなら言葉じゃなくてお金貸して下さい」って言い返してた(←クソガキw)
もちろん先生の話は聞かずに就職一択
しかし行きたい病院は准看護師採用していないところがたくさん
僕「働きたい病院は正看護師しか採用してないんだよね」
姉「今お金あるよ、お金貸すからさっさと看護師になった方がいい、悩んでる時間が無駄」
僕「えっ、大丈夫なん?」
姉「今だったらね、行くの?行かないの?」
僕「行く」(←行くんかいw)
とりあえず早急に必要だった入学金100万円を姉から借りて
返済が必要な奨学金を288万円と
返済が不要な奨学金を120万円を借りた
ざっくりだけど皆さんお分かりのとおり
救命士+看護学校に使ったお金は800万を超えるw
初めてバイトをセーブしたおかげで
1年生のときに東京〇〇デミーの全国模試3位をとることができたし、
塾のきっかけとなるクラスメイトに教える時間ができた
全員合格を目指して国家試験対策を毎日行なった結果、学校長賞までいただいた
カツカツでバイトをしていたら
余裕のある人をうらやましがっていただろうし
目先のお金を選んだ救命士、准看護学生時代は自分の成長を止めていたことに気付く
オマケに働きすぎて
成績伸びない+体調絶不調+人に優しくできないw
僕みたいにならないようにぜひ皆さんは奨学金を活用して欲しい
看護師1年目11月の給料
さて、
だいぶ遠回りして看護師になった僕だが
気になるのは看護師のお給料である
看護師1年目11月、残業あり、夜勤なしの給料がこちら↓↓↓
手取り14万から25万は嬉しい
ちなみに夜勤をするとこんな感じ↓↓↓
コロナ手当で5万くらいかさ増しされてたと思う
極貧生活を送っていた僕は固定費を上げない
そのため生活費は月13万以内
残りのお金で自己投資をするので
毎月10万以上は使える計算になる
もっと稼ぎたければ
看護師バイトをすれば時給1500円以上、
訪問看護なら3000円以上で働くこともできるので
とにかくお金の心配はなくなった
奨学金を一括で返すのもあり、
家族旅行に行くのもあり、おいしい食事をするのもあり、
看護師になるとお金で制限されていた人生の選択肢が広がったのは間違いない
3年前は1000円の外食すらためらっていた僕が
本当に必要なものなら高くても質の良いものを選ぶという考え方に変わり、
毎年親や祖父母、叔父・叔母夫婦ににお年玉をわたせるようになった👏
まとめ
お読みになるとわかる通り、
借金して看護師を目指すことはとんでもなく怖くて勇気がいります.
しかし、看護師になるとそれ以上のリターンがあることも事実です.
さっさと正看護学校に行けば良かったのに
目先のお金(労働)を選択した僕は倍以上の時間とお金がかかりました.
これを書こうと思ったのは極貧時代の僕と同じ考えで
看護師になりたいけど動き出せない人が身近にいるから
多くの人が先の見えない未来に不安で
今ある少ない安定を取ってしまう.
僕もお金がない、余裕がない中で
正しい判断をすることは本当にむずかしかったし
遠回りしすぎた僕の過程を
1人でも多くの人に知ってもらいたい.
そしてお金がなくても色んな支援があって
看護師を目指せることに気付いて
1日でも早く挑戦する気持ちになってくれると嬉しいです.
目先にある
17万+17万+17万=51万円を積み上げるより
3年耐えて
30万+30万+30万=90万円を積み上げた方が圧倒的に効率良いですよね
そして看護師は起業と違って
負けるリスクが0.01%しかない自己投資
ぶっちゃけどこに行っても何歳になっても需要があります
やりたいと思った今が踏み出すとき
やりたくてもお金が・・・と言っている人が
いかに人生のチャンスを逃しているか知ってもらえたらと思います
人生を豊かにするため
なりたいと思った今、行動しましょう
みなさんの夢を応援するため
看護学校にいくための国が実施している奨学金や
各病院が行なっている返済不要の奨学金、
看護学校に行く負担金の7割返ってくる制度、
こういった情報も随時更新していきます
1人でも多くの人が
看護師を諦めない世界になりますように