心拍出量、前負荷、後負荷、心収縮力、LVEFについて



まず覚えるのはこれ!




ちなみに臨床では
心拍出量をCO:cardiac outputっていう

cardiac =心臓
output =アウトプット = 拍出


おー簡単



大人の1回拍出量は約70ml

心拍数が60回だった場合の心拍出量は…



心拍出量(CO)=70ml×60回=4200ml



ということ




そして、1回拍出量は3つの要素で決まる



①前負荷 ②後負荷 ③心収縮

目次

前負荷



①前負荷
心臓に返ってくるときの負荷





前負荷があがるとは・・・?



循環血液量がふえると心臓に返ってくる血液量がふえる
=心臓に返ってくるときの負荷↑
=前負荷↑


輸血・輸液=前負荷↑




前負荷がへるとは・・・?


1)循環血液量がへると心臓に返ってくる血液量がへる=前負荷↓

2)循環血液量は変わらないけど心臓が上手くはたらいていない(心不全)
 =血液がうっ滞している=心臓に返ってくる血液量がへる=前負荷↓


脱水・出血・利尿薬・心不全=前負荷↓


後負荷



②後負荷
心臓から大動脈に血液を送るときの負荷




たとえば、
大動脈が指でギュッと挟まれていたら
心臓は血液を送りにくい

このギュッとされていることを末梢血管抵抗という



後負荷があがるとは・・・?

末梢血管抵抗があがる=めっちゃギュッとされる=血管が収縮
=心臓は血液を送り出しにくくなる=後負荷があがる


後負荷があがると心臓は血液を送れなくなる=心拍出量はさがる


末梢血管抵抗の上昇・動脈硬化・血管収縮薬=後負荷↑




後負荷がさがるとは・・・?

末梢血管抵抗がさがる=血管が拡張
=心臓は血液を送りやすくなる=後負荷がさがる


末梢血管抵抗の低下・血管拡張薬=後負荷↓


心収縮力




③心収縮
心臓がどれだけ血液を送り出せているか




これは心エコーでチェック


・visual EF(ejecton fraction:駆出率)
 visual = ビジュアル = 見た目で
 EF = 駆出率 =どれだけ出ているか


EFが駆出率ってことは必ず覚えておくこと


基本、左心室の駆出率(LVEF)をチェックする

L=左
V=心室


LVEF=左室駆出率


めっちゃ簡単w



左室駆出率の求め方はこちら




看護師はぶっちゃけ求め方よりも
これが正常なのか異常なのかを判断して
じゃあ、どうするかがめっちゃ大事


ってことで


LVEFが低下=心臓がわるい

ということはイメージできたと思う




しかし、問題はここから
実はLVEFが正常でも
心不全を発症しているが人がみつかっている



???





ということで

LVEFひくい=心臓がわるいという認識はOKでも

LVEF正常=心臓は大丈夫ではないということを覚えておいて欲しい



この解説はまた今度


ここまで頑張った自分に拍手👏

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この記事を書いた人

『学びに、感動を!』をモットーに看護師国試に関する情報発信しています。【経歴】救急救命士→准看護師→看護師(在職中)の傍ら『みかた塾』にて通算350名以上の生徒に指導し、看護師国家試験合格率99%を達成。そんな迷える未来の看護師のみかた『みかた塾』の塾長です。

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